犬・猫の健康診断は「年2回」が常識?人より早い老化スピードと適切な受診頻度

犬や猫には、できるだけ元気な時間を長く過ごしてほしいと願う飼い主様が多いと思います。
その一方で、「食欲もあるし、歩き方もいつも通り」「特に困っていないから、まだ大丈夫」と感じ、健康診断をおろそかにしてしまうことも少なくありません。

しかし、犬や猫は体の不調を言葉で伝えることができず、つらさを表に出さずに過ごしていることがあります。
元気そうに見えていたのに、検査をしてみると「病気が進行していた」というケースも珍しくありません。

そこでこの記事では、獣医師の視点から、なぜ犬や猫に定期的な健康診断が必要なのか、そして当院が予防に力を入れている理由についてお伝えします。

 

人よりも早い、犬や猫の老化スピード

犬や猫の時間の進み方は、人と比べるととても早いと言われています。

小型~中型犬または猫の場合、2歳以降は人の約4倍のスピードで年齢を重ねると考えられています。
また大型犬の場合、2歳以降は人の約7倍のスピードで年齢を重ねるとされています。
つまり、犬や猫の1年は人の約4~7年分に相当します。

実年齢 1歳 5歳 6歳 7歳 8歳 9歳 10歳
犬・猫を人にたとえると… 15歳 36歳 40歳 44歳 48歳 52歳 56歳
大型犬を人にたとえると… 12歳 40歳 47歳 54歳 61歳 68歳 75歳
 

健康診断に当てはめると、犬や猫にとって「年に1回」の健康診断は、人で言えば「4~7年に1回」しか体のチェックをしていない状態になります。

たとえば、5歳のときに健康診断を受けたあと、次の健診まで1年空いた場合、人に置き換えると、36歳のときに健診を受けて以来、40歳相当(大型犬であれば47歳相当)になるまで体を詳しく確認していないことになります。
これでは、体調の変化を見逃してしまうリスクが高くなってしまいます。

また、健康診断には「病気を見つけるため」だけでなく「健康な状態を確認し、その時点の体の基準を知っておく」という大切な役割があります。
数値が少しずつ変化したり、画像検査でごく小さな変化が見つかったりすることで、体調の流れを把握しやすくなり、無理のないタイミングでの対応につなげることができます。
健康なときに得られる情報は、これからの体調管理を考えるうえでの心強い目安になります。

健康診断は「春と秋」の年2回がおすすめ

当院では、健康診断を年2回、春と秋に分けて受けることをオススメしています。
1年にまとめて行うのではなく、季節ごとに役割を分けることで、体への負担を抑えながら継続しやすくなります。

春の健康診断は、フィラリア予防や狂犬病注射の時期に合わせ、血液検査を中心に体の基礎データを確認します。
一方、秋の健康診断は、春から半年が経過しているため、より全身をしっかり確認する「人間ドック」のような位置づけです。

このように春と秋で内容を分けたり、タイミングをずらしたりすることで、小さな変化にも気づきやすくなります。

年齢に合わせた検査項目の考え方

犬や猫は、6歳頃から人でいう中年期に入り、体の変化が起こりやすくなります。

若い頃は血液検査を中心とした健康診断でも十分なことが多いですが、年齢を重ねるにつれて、検査の幅を広げていくことが重要です。
シニア期に入ったら、血液検査に加えてレントゲン検査や超音波検査、尿検査などを組み合わせて行うことをオススメします。

また、血液検査だけでは分かりにくい臓器の形の変化や、腫瘍の有無などは、画像検査によって初めて確認できることがあります。
当院では年齢や持病など個々に応じた検査内容のご提案も可能です。

パル動物クリニックの「予防」への想い|月1回の獣医師によるチェックが無料

当院では、春の健診シーズンに健康診断とフィラリア・ノミ・マダニ予防の薬を購入いただいた方を対象に、その年の12月まで月1回の継続観察が無料になる特典をご用意しています。
この取り組みの目的は、病気になってからではなく、元気な状態の犬や猫を定期的に診ておきたいという想いにあります。
毎月顔を合わせることで、体重が少しずつ減ってきたり、心臓の音にわずかな変化が出たり、皮膚に小さなしこりができていたりすることに早く気づけます。
「具合が悪くなったら行く場所」ではなく、「健康を守るために立ち寄る場所」として動物病院を活用していただけたらと考えています。

採血でできる、負担の少ないがん検査

さらに当院では、血液検査のオプションとして、身体への負担が少ない富士フイルムの機器を用いたがん検査を導入しています。採血のみで行えるため、犬や猫への負担を抑えながら、腫瘍のリスクを確認できる点が特徴です。

西三河周辺では、まだ導入している動物病院が多くなく、先進的な取り組みのひとつと言えます。
特にゴールデン・レトリーバーなど腫瘍ができやすいとされる犬種や、シニア期に入った犬や猫にとって、安心材料のひとつとして検討しやすい検査です。
高額になりがちな遺伝子検査と比べ、費用面でも現実的な選択肢になっています。

まとめ

犬や猫は、体調の変化を自分から伝えることができません。そのため、定期的な健康診断と、日頃の触診や聴診がとても重要になります。
春と秋の年2回の健康診断を軸にしながら、毎月の気軽な来院を習慣にすることで、体の変化を早めに捉えることができます。少し気になることがあったり、健診内容について迷ったりしたときは、当院にご相談ください。
一緒に、犬や猫の健やかな毎日を支えていきましょう。

■参考文献
環境省.「飼い主のためのペットフード・ガイドライン~犬・猫の健康を守るために~」.2018年.https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide_1808/pdf/full.pdf.(2026年1月21日)

 

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